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まだ部屋が映っているのに、次の場所らしい駅の音が聞こえてくる。映像が変わっていないから、ずっと同じ場面?
実は、次の場面の音を映像より先に聞かせるのがJカット。前の場面の音を、映像が変わったあとにも残すのがLカットです。音と映像を、ぴったり同時に切り替えない編集なんだね。
今回は、特定の映画にその編集があると決めつけず、仕組みを説明するための仮の場面で見てみよう。
Jは次の音が先に、Lは前の音があとまで続く
アドビのJカット・Lカット解説は、両方を、音声と映像の切り替わる時点をずらす「分割編集」の一種として説明しています。
| 仮の場面 | 切り替え方 |
|---|---|
| 部屋の映像の途中で駅の音が始まり、その後で駅が映る | 次の場面の音が先に来るJカット |
| 部屋でのせりふが、駅の映像へ変わったあとも続く | 前の場面の音が残るLカット |
おお、画面だけを追っていると、切り替わりを半分しか見ていないことになるんだ!
JやLという名前は、編集用の画面で素材を時間順に並べる「タイムライン」にできる形に由来します。映画の画面に、JやLの字が現れるわけではありません。
覚える時は、文字の形を必死に想像するより、「次の音が先」「前の音があとまで」と、音がどちらの場面に属するかを分けてみよう。
せりふが続いている間、画面は誰を見ている?
次に会話の場面を見る時は、話す人だけでなく、聞いている人の顔へ画面が移る瞬間も気にしてみて。話す声が続いているのに、映像では相手の反応を見せる。そんな音と映像の関係を見つける入口になります。
一方、音が続いているだけで、全部をLカットと決めるのは急がないでね。まず、どこで映像が切り替わったか。その前後の音は、前の場面の続きか、次の場面から来たものか。感想に書く前に、見えたことと聞こえたことを一行ずつ分けよう。
編集する人の考え方も読みたいなら、ウォルター・マーチ著、吉田俊太郎訳『映画の瞬き[新装版]』が候補です。フィルムアート社の公開目次には「なぜカットが機能するのか?」などの項目があります。特定ソフトの現在の操作手順や、今回の二技法の掲載ページを保証する紹介ではありません。
今回確認した販売品は中古です。「新装版」は版の呼び名なので、新品という意味とは分けて、書き込みやカバーなどの状態も販売表示で見てね。
次の一本で、音が画面より先に来る瞬間を一つ探してみよう。「ここから駅だ」と気づいたのは、映像を見た時? それとも、先に届いた音の時? 感想に書ける小さな発見が、耳のほうにもあります。